「檸檬」(レモン)のイメージ

インド原産、ミカン科常緑低木の「檸檬」(レモン)は、日本と英米では、イメージが随分と異なるようだ・・・。

日本では、レモンは総体的に、肯定的なイメージで捉えられている・・・レモンと聞いただけで、爽やかな香りとジューシーな酸味を想像し、清涼感があって多くの料理や飲み物に使われている・・・。

ところが、英米では、レモンは日本のような爽やかな肯定的なイメージはなく、否定的に捉えられている・・・スロットマシーンでも、レモンの絵柄が出ると、当たりはない・・・レモンは味が酸っぱく、また中が腐っていても、外からはなかなか分かりづらいことが理由にあるようだ。

英英辞典で、'lemon'は次のように定義されている:

(informal) an unsatisfactory or feeble person or thing
(口語的)不満足なまたは不十分な人あるいは物(『オックスフォード辞典』)

このように、英語では、価値のない人、まぬけ、不良品、欠陥品(特に、欠陥車)など、否定的なイメージで使われることが多い・・・。

例文を挙げてみる:

・He stood there looking like a real lemon.
 彼は、本当にまぬけみたいにそこに立っていた。(『ロングマン英英』)
・I bought another used car that turned out to be a lemon.
 もう一台中古車を買ったら、欠陥車だと分かったよ。(『ジーニアス英和』)

最後に・・・

梶井基次郎に、『檸檬』という短編小説(わずか原稿用紙13枚)がある・・・檸檬は肯定的なイメージでも否定的なイメージでもなく、一個の爆弾のイメージで登場する・・・何故、檸檬なのか分からない・・・京都の河原町・新京極・寺町通り界隈を舞台にした何とも不可思議な小説・・・読んでいない人は、一度読んでみたら?!・・・専門家曰く:「私小説」の名作中の名作とか・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

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