「バナナ」都市伝説って・・・?

「バナナを320本食べると死ぬ」と信じ込んだ小学5年の男の子がいるという・・・学校の給食にバナナが出て、児童は「死んじゃうんだよ」と大声をあげたという。
根拠が曖昧にして不明な「都市伝説」を発信する動画投稿サイトで知り、信じて疑わないまでになっていた・・・
(「編集手帳」『読売新聞』2023 / 7 / 15)

私自身、初めて新聞で知ることになったこのバナナ都市伝説・・・根拠が曖昧にして不明とあるが、アメリカ人作家、サリンジャー(J.D. Salinger(1919-2010))の短編集『Nine Stories』(1948)に「A Perfect Day for Bananafish」(バナナフィッシュにうってつけの日)という小説があり、それが気になっている・・・バナナを好んで食べる架空の魚'バナナフィッシュ'がいて、バナナのいっぱいある穴に入って78本も平らげた奴がいる、という。
穴に入る前はスリムだったのに、食べ過ぎて穴から出られなくなり死ぬ・・・この短編小説、最後は主人公の銃による自殺で幕を閉じる・・・'banana'の複数形'bananas'は、俗語で「ライフル銃」の意味があるらしい・・・。

上記「編集手帳」の根拠が曖昧にして不明な「都市伝説」・・・出処はもちろん全くわからないが、私は、75年前のサリンジャー「バナナフィッシュにうってつけの日」の短編小説がどうも引っかかる・・・バナナにまつわる都市伝説・・・全く根拠はないが、ひょっとすると、この小説が発信のもとになっているのかもしれない・・・。知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

参照:松井信義(2019)「A Perfect Day for Bananafishのスタイル」『英語の
     エッセンス』現代英語談話会(編), 大阪教育図書. 177-187.


写真出典:Wikipedia / www.note.com

バナナフィッシュ.jpgJ. D. Salinger.jpg

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